カートレーシングゲームのタッチ操作設計

ROLE UXデザイナー
CLIENT Sumo Digital
TIMELINE 2023年8月 – 2024年6月
PLATFORM iOS & Android

Background

PC向けレーシングゲームの操作をモバイル向けにゼロからリデザイン

Stampede: Racing Royaleは、最大60人が同時に参加できるライブサービス型のカートレーシングゲームです。モバイル向けの操作を設計する際、ゲームパッドやキーボードによる操作をタッチスクリーン向けに最適化しつつ、オリジナルの操作感を維持することが最優先の課題でした。

ゲームデザイナーと協力しながら、モバイル向け操作のUXデザインをリードしました。

PC版HUD

「Stampede: Racing Royale」PC版ゲームプレイ

Research

主要なモバイルカートゲームの操作方式

主要なモバイル向けカートレーシングゲームを分析した結果、2つの共通したパターンが見られました:

  • すべてのゲームに自動アクセル機能が備わっている
  • ほとんどのゲームでは、2種類以上の操作プリセットが用意されており、プレイヤーが好みに応じて選択できるようになっている

分析の結果、1つの操作方式を設計するのではなく、2種類の操作プリセットを用意することにしました。プリセットは「クラシック」(片手ステアリング)と「リファインド」(両手ステアリング)でした。

分析マトリクス

分析マトリクス

Design

20名の参加者によるプレイテスト

UIデザインチームとエンジニアリングチームと連携してユーザビリティテスト用のプロトタイプを作成しました。外部から募集した20名の参加者に両方の操作方式でプレイしてもらい、ステアリング・ドリフト・アイテム使用を5段階で評価してもらいました。

参加者からは、具体的なフィードバックが得られました:

  • 操作感度が高すぎる
  • 一部のボタンが小さく、確実にタップできない
  • 一部のボタンの配置が画面を見づらくしている

ボタンの配置を見直し、「リファインド」では画面の左右をタップゾーンとして活用することで、HUDの複雑さを軽減しました。また、両方のプリセットでタッチターゲットのサイズを拡大しました。

「クラシック」の操作のワイヤーフレーム

「クラシック」の操作 — 改善の過程

「リファインド」の操作のワイヤーフレーム

「リファインド」の操作 — 改善の過程

Outcome

追加ユーザーテストで改善を確認

第2回プレイテストでは、改善の効果を確認できました。タッチターゲットの拡大とボタン配置の見直しにより、操作しやすさが向上しました。また、アイテム使用やドリフト操作のミスが減ったとのフィードバックが得られました。

2種類のプリセットから自分に合った操作方式を選べる点も、参加者から高く評価されました。

モバイル版は最終的にリリース前に開発の優先度が下げられましたが、本プロジェクトで検証した主要なデザインパターンは2024年にリリースされたPC版の最終製品にも採用されました。

「クラシック」の操作 — 最終のデザイン

「クラシック」の操作 — 最終のデザイン

「リファインド」の操作 — 最終のデザイン

「リファインド」の操作 — 最終のデザイン

NEXT PROJECT

Xeroのインボイス一覧のリデザイン