Background
PC向けレーシングゲームの操作をモバイル向けにゼロからリデザイン
Stampede: Racing Royaleは、最大60人が同時に参加できるライブサービス型のカートレーシングゲームです。モバイル向けの操作を設計する際、ゲームパッドやキーボードによる操作をタッチスクリーン向けに最適化しつつ、オリジナルの操作感を維持することが最優先の課題でした。
ゲームデザイナーと協力しながら、モバイル向け操作のUXデザインをリードしました。
「Stampede: Racing Royale」PC版ゲームプレイ
Research
主要なモバイルカートゲームの操作方式
主要なモバイル向けカートレーシングゲームを分析した結果、2つの共通したパターンが見られました:
- すべてのゲームに自動アクセル機能が備わっている
- ほとんどのゲームでは、2種類以上の操作プリセットが用意されており、プレイヤーが好みに応じて選択できるようになっている
分析の結果、1つの操作方式を設計するのではなく、2種類の操作プリセットを用意することにしました。プリセットは「クラシック」(片手ステアリング)と「リファインド」(両手ステアリング)でした。
分析マトリクス
Design
20名の参加者によるプレイテスト
UIデザインチームとエンジニアリングチームと連携してユーザビリティテスト用のプロトタイプを作成しました。外部から募集した20名の参加者に両方の操作方式でプレイしてもらい、ステアリング・ドリフト・アイテム使用を5段階で評価してもらいました。
参加者からは、具体的なフィードバックが得られました:
- 操作感度が高すぎる
- 一部のボタンが小さく、確実にタップできない
- 一部のボタンの配置が画面を見づらくしている
ボタンの配置を見直し、「リファインド」では画面の左右をタップゾーンとして活用することで、HUDの複雑さを軽減しました。また、両方のプリセットでタッチターゲットのサイズを拡大しました。
「クラシック」の操作 — 改善の過程
「リファインド」の操作 — 改善の過程
Outcome
追加ユーザーテストで改善を確認
第2回プレイテストでは、改善の効果を確認できました。タッチターゲットの拡大とボタン配置の見直しにより、操作しやすさが向上しました。また、アイテム使用やドリフト操作のミスが減ったとのフィードバックが得られました。
2種類のプリセットから自分に合った操作方式を選べる点も、参加者から高く評価されました。
モバイル版は最終的にリリース前に開発の優先度が下げられましたが、本プロジェクトで検証した主要なデザインパターンは2024年にリリースされたPC版の最終製品にも採用されました。
「クラシック」の操作 — 最終のデザイン
「リファインド」の操作 — 最終のデザイン